
人間や動物の体内には、免疫機構という、ウイルスや細菌の進入を防いでくれる機能が備わっています。これによって、様々な病気にならないようにしてくれているわけですが、この免疫機構が体を異物として認識し、攻撃してしまうことで、自己免疫疾患という病気が起こることがあります。
グッドパスチャー症候群は、自己免疫疾患のひとつで、肺疾患も伴う病気です。肺の疾患ですので、中身は違えど肺気腫と同じですね。このグッドパスチャー症候群は、症状として肺胞からの出血が認められますし、進行が急速に進んでいくとされる腎不全によって、命にかかわる可能性も多いことが特徴のひとつです。
肺疾患としての症状には、肺胞から出血することによる血痰などによる激しい咳になります。普通はあまり馴染みのない疾患で、発生原因も不明とされています。この病気の治療については、ステロイド薬であるプレドニゾロンなどを大量に静脈注射することで、免疫系の活動を抑えます。
また、血液浄化を行うこともあります。発症後にこういった治療法を併用することによって、腎機能も肺機能も守ることが可能です。腎臓が損傷してしまうと、戻ることはあまりありませんので、早期の処置が非常に重要になってきます。
病気が治るまでは、全身状態が改善されるまでの治療も必要になってきます。人工呼吸器を使ったり、酸素吸入療法が必要になったりすることもあります。腎不全であれば、移植や腎臓透析が必要になるでしょう。