
肺気腫になるのは、喫煙が主な原因となっています。肺気腫の症状によって、破壊されてしまった肺の組織は復活することがなく、酸素療法や呼吸リハビリテーションなどが行われます。しかし、これが劇的な効果を示すことはまれだといわれています。
従って、肺気腫の患者は呼吸困難と闘うことになり、全国でも多くの人が在宅での酸素療法に頼る結果となっています。しかし最近、肺気腫の手術療法は、最近確立されたものとなりました。手術による適応がないとされていた肺気腫に対して外科療法が効果的だということが証明されました。
この手術は、LVRSと呼ばれるもので、気腫化した肺の一部を切除して、肺の容量を減少させることにより、動かすことが出来なくなっていた横隔膜などの運動機能を回復させることを主な目的としています。
呼吸状態が悪くなってしまった患者さんから、肺組織を更に取り出して呼吸状態の改善を図るといった発想から生まれた手術です。原則としてはこの手術が適応されるのは75歳以下で、適切な治療がされているのだが、安静時もしくは労作時に呼吸困難がある肺気腫の患者などです。
また、禁煙をしていなければ手術を受けることは出来ず、禁煙期間は3ヶ月以上となっています。このLVRSには、2つの手術法があり、ひとつは胸骨正中切開法、もう一つは胸腔鏡法があります。患者の容態によってどちらにするのかが決定されますが、どちらの手術も肺気腫に対しては有効な手段となります。